セミナー・イベント

赤ちゃん学研究センター 第9回定期セミナー【胎内環境と赤ちゃん】

同志社大学 赤ちゃん学研究センター

開催日: 2017年09月21日

公開日: 2017/08/10
更新日: 2017/08/10
  • 京都府木津川市木津川台4-1-1同志社大学・赤ちゃん学研究センター

今回は、【胎内環境と赤ちゃん】と題して、鈴木孝太 先生(愛知医科大学医学部衛生学講座・教授)、川西康之 先生(同志社大学・赤ちゃん学研究センター・特任助教)をお招きし、フロアの方達と一緒に考えてみたいと思います。ふるってご参加ください。

【日 時】:2017年9月21日(木)16:00~18:00
【場 所】:同志社大学 赤ちゃん学研究センター(学研都市キャンパス)
  http://akachan.doshisha.ac.jp/access
【参加費】:無料
【主 催】:同志社大学 赤ちゃん学研究センター

【話題提供】
1)「胎児期の環境と児の発育~DOHaD説に関連する疫学的検討~」
 鈴木孝太 先生(愛知医科大学医学部衛生学講座・教授)
  http://www.aichi-med-u.ac.jp/su06/su0607/su060702/07.html
概要:近年、胎児期や出生後早期の栄養状態が、生まれてきた子どものその後の健康状態に影響するという、Developmental Origins of Health and Disease(DOHaD)説が知られるようになり、この考え方に基づいて様々な研究が進められている。今回は、環境省が実施している子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)や、地域における妊娠届出時に始まる地域のデータを用いたコホート研究から得られた、妊娠中の喫煙が胎児期、また出生後の健康状態、特に体格に与える影響や、人口動態統計(出生票)のデータから検討した、東日本大震災が性比や周産期予後に与えた影響など、DOHaD説と関連する、疫学研究の成果について紹介する。

2)「妊娠中の「感染・炎症」「精神的ストレス」と、自閉症スペクトラム」
 川西康之先生(同志社大学・赤ちゃん学研究センター・特任助教)
  http://akachan.doshisha.ac.jp/staff/kawanishi
概要:自閉症スペクトラム(ASD)には、様々なリスク要因に関する報告を認める。妊娠中の感染・炎症やストレスによって、発達障害様の症状を呈することが種々の動物実験から示唆されているが、ヒトにおける因果関係についてはさまざまな報告を認める。今回は、妊娠中の「感染・炎症」「精神的ストレス」を曝露要因とした、大規模ヒト疫学研究から5つの論文について検討を行い、これらの因果関係について考察する。