セミナー・イベント

第2回G&L共生研究所けいはんなラボセミナー

G&L共生研究所

開催日: 2016年12月02日

公開日: 2016/10/27
更新日: 2016/10/27
  • 京都府相楽郡精華町光台1丁目7けいはんなプラザラボ棟

第2回G&L共生研究所けいはんなラボセミナー「生命起源の謎に迫る」を開催します。
講演「非酸化物セラミックスと生命誕生」
日時:2016年12月2日(金)13:30~15:30
場所:けいはんなプラザラボ棟4階、共用会議室
講師:山田 修(大阪産業大学教授、株式会社オーエスユー代表取締役)
講演内容:
現在,ナイトライドやカーバイドに代表される非酸化物セラミックスは,天然に存在しない。しかし,地球誕生後の26億年間は窒素やメタンを主成分とする大気であった。この大気中にチタン含有隕石が飛来した場合,大気摩擦により隕石は急速に数千度に加熱される結果,当時の大気成分と化学反応して,炭化チタンや窒化チタンが生成され,海洋に落下した場合は急冷される。この温度履歴と生成過程は,燃焼合成という非酸化物セラミックス製造方法で再現することが可能となった。原始生命は地球誕生の7億年前後という早い段階で発生したと言われている。すなわち非酸化物セラミックスが存在できる時期である。このセラミックスの特徴は電気導電性を有することであり,鉱物などの酸化物には無い特徴である。また急速加熱から急冷という温度履歴により,セラミックスは微細な電荷が分布した電池構造となることが分かっている。一方,理化学研究所は,2015年に光合成と化学合成に代わる第3の有機物を合成する生物として,電気で生きる微生物(電気合成微生物)の存在を見いだした。特に,深海底や地中などの生物が利用できるエネルギーが極端に少ない環境においては,海底を流れる電流を利用する電気合成微生物が深海生命圏の一次生産者となる可能性が議論されている。この仮説と電気導電性セラミックスを用いて,今後,生命誕生を探る研究開発が期待される。

(お申込み はメールで。 但し当日参加も可。)
申込先:大石 正 e-mail:oishi@cc.nara-wu.ac.jp)
主催: G&L共生研究所
京都府相楽郡精華町光台1-7
けいはんなラボ棟401
http://g-and-l.asia/