第13回赤ちゃん学コロキウムを開催します
同志社大学赤ちゃん学研究センター
開催日: 2023年02月25日
- 京都府木津川市
同志社大学赤ちゃん学研究センターでは、「赤ちゃんの目からみる」に焦点を当て、テーマを共有する研究者と実践者・臨床家をお招きし、それぞれの研究や活動をベースに赤ちゃん学研究とその実践応用について議論します。
◆【テーマ】「赤ちゃんの目からみる〜シリーズ⑥〜」
◆【日時】2023年2月25日(土)13:00-15:00
◆【参加方法】Zoom参加(ネット環境にあるPCもしくはスマホが必要)
申し込みフォームhttps://forms.office.com/r/YS3RLC7zPzより参加受付
◆【申込締切】2月25日(土)11時までに申し込みフォームよりお申込みください。お申込みには「氏名・所属・メールアドレス」が必要です。
◆講演1 「赤ちゃんはなぜなくの?ーことばと社会性の発達から『泣き』の役割を考えるー」
新屋裕太先生(特任助教)/東京大学大学院教育学研究科 附属 発達保育実践政策学センター
ヒトの赤ちゃんは、他の霊長類に比べてとてもよく泣くことが知られています。赤ちゃんはなぜこれほど多くの時間を「泣き」に費やすのでしょうか。また、時に「ことば」以上に大人をひきつける赤ちゃんの泣き声は、私たちの言語とどのような関係にあるのでしょうか。本講演では、赤ちゃんの泣き声の音響特性や運動・生理学的な側面、言語・社会性発達との関わりについて調べた研究を紹介しながら、赤ちゃんがよく泣くことの意味や、発達における「泣き」の役割について考えたいと思います。
◆講演2 「哺乳類の子の輸送反応と泣きに対する効果」
黒田公美先生(チームリーダー)/理化学研究所 脳神経科学研究センター 親和性社会行動研究チーム
人間の赤ちゃんはチンパンジーと比べてもよく泣き、医学的な理由がなければ発達にも影響はないとされています。しかしあまりにも泣かれると親にとってはストレスとなり、稀には虐待につながることもあるため、対応が必要です。しかし泣きに対する即時的・長期的な対応策の科学的根拠は十分とは言えない状況です。私たちは多くの哺乳類の子どもに共通して親が運ぶときにおとなしくなる「輸送反応」を見出し、その神経機構の一端を報告しています。今回はこの輸送反応を利用し赤ちゃんの泣きや寝かしつけに応用する研究をご紹介します。
※ファシリテーター:嶋田容子(同志社大学 赤ちゃん学研究センター)
参加無料、どなたでもお気兼ねなくお申込みください。