セミナー・イベント

【再掲】公開シンポジウム「能の精神性と未来への展望」

同志社大学ライフリスク研究センター

開催日: 2017年11月03日

公開日: 2017/11/02
更新日: 2017/11/02
  • 京都府京都市上京区烏丸通上立売下ル御所八幡町103     同志社大学 今出川キャンパス 寒梅館ハーディーホール

【概要】
能は14世紀以来、今日まで絶えることなく演じつがれてきました。それは能がいずれの時代にも観る人を惹きつける何者かを保持しているからにほかなりません。伝統芸能は、常に同時代性を保ち続けているゆえに生命を保つのです。
さて能の持つ精神性を分析すると、そこには日本人の感性が見えてきます。「能の持つ想像力(あるいは創造力)」、あるいは「いろいろな物が見えた中世と見えなくなった現代」から将来に向けてということをテーマに今回のシンポジウムを企画しました。
ハーバード大学名誉教授で多くの日本文学や村上春樹氏の翻訳をなさっているJay Rubin氏には、日本人の精神性、文学に精通した深い視点で能を語っていただきます。
日本の能楽研究の第一人者である法政大学名誉教授の西野春雄氏には、作品研究に裏打ちされた能の世界の奥深さ、またご自身の新作能の創作活動についてお話いただきます。
株式会社日立製作所役員待遇フェローの小泉英明氏には、脳科学者の立場から、日本の武術の心も含めて、科学的に芸術活動についてお話いただきます。
同志社大学教授の飯塚まり氏には、近年注目されるウエルビーイングについて、日本の芸道になどで無意識下で行なわれていることについてお話いただきます。
能楽師河村晴久は、実演者の立場から、能の描く世界についてお話いたします。
能は宗教儀礼、娯楽から始まりましたが、言葉のつながりでイメージを広め、意識下にある世界を描き、見えないものを見て、祝言、鎮魂を行なってきました。自然と和合し、人とは何であるかを見つめてきた能の精神性に触れることは、かえって新鮮に、混迷の時代に未来への展望をひらく指標となるでしょう。

◆日時 2017年11月3日(祝)13:00~18:20(受付開始12:30)
◆場所 京都市上京区烏丸通上立売下ル御所八幡町103
    同志社大学 今出川キャンパス 寒梅館ハーディーホール
http://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/muromachi.html
◆入場 無料(事前申込不要)
◆同時通訳(日英)
◆主催 同志社大学 創造経済研究センター
 共催 同志社大学 ライフリスク研究センター
(文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成事業により実施)