民族・帝国・アゼルバイジャン
京都大学人社未来形発信ユニット
開催日: 2020年02月01日 ~ 2020年02月02日
- 京都府京都市左京区吉田泉殿町63-17Gaccoh
遠い異国、遠い過去そこでは、我々とは全く違った文化を持った人々が、我々とは全く違った常識に従って、我々とは全く違ったことを考えながら生きています。我々の「当たり前」は彼らの「当たり前」ではなく、彼らの「当たり前」は我々の「当たり前」ではありません。自分たちとは異なる「当たり前」に触れることで、自身の「当たり前」を疑うことが可能となる――これこそが、歴史学の醍醐味の1つです。
この講義では、「民族」と「帝国」の2つのキーワードを軸にしながら、19世紀のアゼルバイジャンに関する諸々を紹介していきます。そこでは、どのような制度のもとに、どのような政治が行われていたのでしょうか。人々の生活はどのようなものだったのでしょうか。そして、人々は、どのようなことを考えながら暮らしていたのでしょうか。
アゼルバイジャンの歴史から得られた知見をもとに、様々な「当たり前」を疑ってみようと思います。例えば、――あなたは、日本人ですか?
日程:2020年2月1日(土)、2日(日)13:00〜16:30
会場:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)
参加費:
各日程 予約2,500円 / 当日3,000円
2日セット 予約4,000円 / 当日4,500円
お申し込みはコチラ:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/017bwu10qc2v9.html
プログラム詳細
1日目前半:帝国とアゼルバイジャン
・アゼルバイジャンとは、どこなのか?
・3つの帝国の狭間で――イラン、オスマン、ロシア
・「異境」カフカースを統治せよ
・キリスト教化するイスラーム教?
1日目後半:民族とアゼルバイジャン
・アゼルバイジャンとは、本当にどこなのか?
・アゼルバイジャン人は、1人もいなかった!?
・ここは、どこ? わたしは、だれ?
・アゼルバイジャン人民共和国、建国直後に崩壊す
2日目前半:民族と帝国
・民族とは、何か?
・帝国とは、何か?
・「国民国家」なる風変わりなアイディア
・帝国たらんとすることが、帝国を崩壊させる
2日目後半:民族と帝国とアゼルバイジャン
・アゼルバイジャンとは、本当の本当にどこなのか?
・石油が民族を生み出した
・「帝国」としてのソヴィエト
・「大アゼルバイジャン人」という妄想のかけら