セミナー・イベント

日本文壇史入門 ー「文豪」たちの時代から現代へ

京都大学人社未来形発信ユニット

開催日: 2019年10月19日 ~ 2019年10月20日

公開日: 2019/10/11
更新日: 2019/10/11
  • 京都府 京都市左京区吉田泉殿町63-17

 漱石・鴎外・芥川・谷崎といった、明治から昭和にかけてのいわゆる「文豪」たちも、一人ひとり孤立して何もないところから現在にまで伝わる「名作」を編み出したわけではありません。一つの作品が書かれ、それが後世まで残る名作と認められていく、あるいは認められずに消えていくまでの過程には、文学者の間で不断に繰り広げられてきた「正統なる文学とは何か?」をめぐる議論や論争、その結果としてのパラダイムの更新といった要素が分かちがたく存在しています。文学的価値をめぐる息詰まる熟議や駆け引きの行われるこのような「場」を、我々は時に「文壇」と呼んできました。
 この講義では、明治末期から昭和初期に至るまでの30年ほどの時代を「文壇史」という観点から捉え、おなじみの名作たちがどのような状況の中で生まれてきたのかをお話しします。また、当時の文壇における議論や論争は、わたしたちが現代のフィクションを読み解く際に重要となる論点も示唆してくれます。文豪たちの群像劇から新海誠に至るこの講義を通じて、ぜひ文壇史のおもしろさに触れてみてください。

日程:
1日目 2019年10月19日(土)13:00〜16:30
●前半(第1回):夏目漱石VS 森鴎外VS自然主義……小説の価値をめぐる死闘
●後半(第2回):大正文学の寵児、芥川龍之介VS 孤高の天才、谷崎潤一郎……大正文壇の人びと

2日目 2019年10月20日(日)13:00〜16:30
●前半(第3回):「純文学」の誕生と芥川賞制定……あるいは物語の物語
●後半(第4回):近代文学の論点から考える現代の小説・映画・アニメ……黒澤明・小津安二郎から新海誠『天気の子』まで

参加費:
各日程  予約2,500円 / 当日3,000円
2日セット 予約4,000円 / 当日4,500円

参加申し込み・講義内容の詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.gaccoh.jp/?page_id=11349
http://ukihss.cpier.kyoto-u.ac.jp/2019/09/21/gaccoh05/


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